2016/9/16〜17に鹿島槍・爺ヶ岳歩いてきました 扇沢→種池山荘→爺ヶ岳→冷池山荘→鹿島槍ヶ岳
9/16の冷池山荘までのTweet Log&詳細記事から
この日の行程:扇沢→種池山荘→爺ヶ岳→冷池山荘→テント場→鹿島槍ヶ岳→テント場
※この記事では冷池山荘まで掲載します。その先鹿島槍と翌17日に関してはこの次の記事をご覧下さい。
今回は前々から行こう行こうと思ってて中々行く機会の無かった鹿島槍ヶ岳へ。最近ヘビーユースの「高速バス新宿〜白馬線」が2日前に何とか取れたので15日の夜に新宿を出発。
新宿白馬線という名前なものの、この路線、季節によってうち1往復だけは扇沢発着の設定があります。信濃大町までは白馬八方、栂池高原行きと同じ所に停まりますが、新宿の発車場所がバスタ新宿(新宿高速バスターミナル)ではなく、以前からあった新宿西口の26番の臨時乗り場になります。
自分的にはバスタ新宿行くより西口の方が近いので大歓迎。バスタ新宿は座るところもなかったり、女性用のお手洗いは行列が出来るほど混んでますし、他の便にも西口発を増やして欲しいのが本音(笑)
扇沢に到着
I’m at 扇沢駅 in 大町市, 長野県 https://t.co/H96UDW5wXZ
— Koheii (@koheii)
予定時刻よりも若干早めな到着でした。
おはようございます(^^ 今日はここから。もう結構寒いです。
写真は扇沢にて。
鹿島槍ヶ岳歩いてきます♪(^^)/
— Koheii (@koheii)
バス下りるとヒヤッと。今回、シュラフの下に引く個人用マットをどうしようかと思いましたが、EXPEDのダウン入りエアマットレスにして正解だったかも。夏の長期山行まではこのところ超軽量&かさばらないクライミットのイナーティアのマットレス使ってましたが、そんなシーズンもそろそろ終わりかなと。やはりシュラフも軽量コンパクトで夏の間使ってた「さかいやスポーツ&ナンガ」コラボの半身用ではなく、普通のシュラフ持って行きました。
さて、出発と思ったら…
予定より早く着いて、歩き始めも早く出来てよしよしと思ってたんですが、腕時計の具合がどうもおかしい。最近はSUUNTOのトラバースというモデルを使ってて、この時計、GPS対応で行動記録を時計に記録出来るんです。が、記録スタートをしても一向にGPSを掴まない。GPS補足しなければ記録出来ないのでどうしたものかと。
これ、なんで記録することにしてるかというと、スントが運営してる「Movescount」ってサイトにデータをアップすると、そこから「SUUNTO MOVIE」って動画を作成することが出来るんです。3D地図の上を自分の軌跡が動いていく的動画が簡単に作れるので最近の山行ではいつも記録してます。
Movescount.com – Powered by Suunto
Movescount – すべてのMoveに注目するスポーツコミュニティ
SUUNTO MOVIEなど動画に関してはPC・Macは画面上部、スマホは画面下部のメニューから「Vimeo」もしくはこのサイト内の「Vimeo」のタグをクリックすると同様に過去作成した動画が見れるのでよかったらご覧下さい。
Koheii’s Videos on Vimeo
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柏原新道の登山口となる扇沢出合
扇沢の駅というかバスターミナルから普通の道を歩いて10分〜15分で扇沢出合へ。時計のGPSの電波、扇沢出合でやっと入りました。結局バスが早く着いた分はあっさり吸収されちゃって予定時刻より遅くなる始末(笑)
柏原新道への登山口は道路に面して開けてて判りやすいので、通り過ぎる恐れは無いと思います。写真左手にも少し写ってますが、ここは登山相談所がありました。この日のこの時間には誰もいませんでしたが、翌日は土曜日ということもあってか、10時過ぎに下山してきた時に係の方がいらっしゃいました。ここで登山届のチェックや行程などの声かけを行っているんだと思います。
この柏原新道、利用するのは今回が初めてだったのでどんな道か楽しみ。○○新道系って、笠ヶ岳に行く笠新道じゃないですが、登りも下りも急だったり長かったりで結構大変なイメージあります。新しい道作るならもう少しなんとかならなかったのかな、なんて思ったり(笑)
長野県の登山道の入口でよく見られる看板。日本語入れて5カ国語で書かれてるあたり、最近は海外の方の利用も多いんでしょうね。 山小屋でも英語以外の言葉の看板やポスター見かけること多くなりました。特にトイレの使い方説明が多い気がします(笑)
扇沢出合から柏原新道へ入ります
歩き始めて少し経つと何となく仮設っぽい階段がありますが、そんなのがあるくらいで鎖場や大変なハシゴがある訳で無く歩きやすい道です。少し登ると暫く平行移動、んでまた少し登る、その繰り返しみたいな感じで登っていくのであまり苦に感じないですが、その分距離は長いのかな。
この道が整備されてるって感じる点の一つとして、ポイントごとに名前を付けてるんですがそれが結構分かりやすいことがあります。撮ってきた写真を数えたところ11箇所ありましたが全部紹介すると長くなるので、一部をご紹介。
最初のポイント「八ッ見ベンチ」の次に出てくる「ケルン」。ここは山と高原地図にも載っているポイントで、歩いていてもすぐ判るくらい目立つポイントです。休憩してる人も結構いますが、扇沢出合からだと休憩するにはちょっと距離が近いかな。帰りは帰りでここまで来たら休まず下りちゃえー、な感じでそういう意味だと微妙なポイントかも。
「石畳」ポイント。途中何カ所かこんな感じで岩がゴロゴロしてる場所があります。
先ほど、少し登ると暫く平行移動、みたいな事書きましたが、こんな感じです
ここは「水平道」
こちら「水平岬」。写真のように平坦な道がこれらのポイント以外にも結構続きます。
途中、これから登る稜線が見える場所があったりするんですが(種池山荘も結構下の方から見え始めます)紅葉したら綺麗そうな山肌でした。
「石ベンチ」シンプルで分かりやすいネーミング。こういうのって、誰もいなきゃチラッと見るだけで通過しちゃいがちですが、誰か一人でも座ってると座りたくなっちゃいそう(笑)休憩ポイント全般に言えそうなことですが。
写真は「ガラ場」。ここは一部区間鎖があったような気がしますが、使わずに普通に通行出来ます。道が若干狭いのですれ違うのに少し気を使う場面もありましたが、まあ問題になるほどでは無いです。ここの「ガラ場」だけじゃないんですが、所々注意書き看板が見られました。「この先注意して下さい」的な文言なんですが、「通行する前にまず息を整えてから」なんてニュアンスのものもありました(笑)
先日の鹿島槍より16日-1/3 扇沢-種池山荘-爺ヶ岳-冷池山荘-鹿島槍のルートで。どちらの山も初めてでしたが展望開けた気持ちいいエリアでした。
写真は順に、歩きやすい柏原新道、16日には色付き始めてた種池周辺、テン場遠いw冷池山荘と鹿島槍、全部で三つ峰がある爺ヶ岳の中峰と北峰。 pic.twitter.com/KWADDz1ODs— Koheii (@koheii)
種池山荘に到着するもトラブル発生!
最後の一登りを上がると種池山荘に到着ー。
さて、少し腰掛けて行動食でも。とザックを置いた瞬間身体にビリビリッと電気が走ったかのような感覚。そのまま座ることも歩くことも出来ず、動けなくなりました。ギックリ腰とも違う(体験したことありませんが、腰では無かったので)何というか両足の付け根からお尻にかけて鈍痛が。
こりゃまずいな。
一瞬、自力下山すら出来ないかも、いや、ひょっとしてヘリが来たらどうしようとか、jROの今年の年会費払ってたよな、とか色々膨らむ心配(笑)
テーブルに手をついて、動けないまま。ああ、これは鹿島槍どころの話じゃないなと。幸い、少し早めに上がって来れてたので時間的には余裕があって問題無かったこともあり、少し休んで様子を見ることに。足がつったって感覚とも違うんですが、とりあえず電解質をとろうとポカリスエット飲んだり、その手のサプリ飲んだり、足がつった時に即効性があるという漢方薬などは持っていたのでそれらを飲んで様子を見ること30分。どうにも変わりません。
さて、どうしたものか
なんとなく、ザック背負ってたほうが楽な感じがしたので試してみると、そっちの方が少し楽なんですよね。そのまま種池山荘の前で様子を見てても時間ばかりが過ぎてしまうので、ザック背負って周囲をウロウロ歩いてみました。ぎこちない動きに周囲の人は恐らく不思議がってた筈(笑)幸い、どうにか足は動くようになったので、違和感を感じたら歩けるうちに下山する前提で歩いて行くことに。
9/16の時点で色付き始めてました。紅葉したらかなり鮮やかになるだろうな、って山肌を登っていきます。
少し歩いてみて
最初はおっかなびっくり足を繰り出してましたが、時間の経過のせいか、色々摂取したサプリか薬のせいか、少しだけ痛みは残るものの歩けるようになってきました。まあ、油断禁物ですが。
種池山荘からは稜線歩きが始まります。冷池山荘付近までぐるっと弧を描くような稜線なので、鹿島槍や爺ヶ岳、冷池周辺まで一望です。
お気づきになった方もいるかもしれませんが、何となく冷池山荘のあたり微妙な違和感が。
そうなんです。小屋より稜線を更に上がったところに何やら白っぽい平地が。
で、これより上部に、
テントのようなものが写ってました(笑)
それにしても綺麗な稜線。
爺ヶ岳最高峰の中峰へ
今回の山行計画を立てるまで、爺ヶ岳が3つの峰から構成されていること知りませんでした。その中のまん中、中峰が一番標高が高く、爺ヶ岳と言った時には一般的にはこの中峰を指すようです。
先日の鹿島槍より16日-2/3 今回まで爺ヶ岳っててっきり単体のお山かと。中峰登頂後は冷池山荘へ。稜線上かなり手前から見えるんですが、テン場らしきものかなり上にあるようなw
写真は順に、冷池山荘とポツンとテン場。爺ヶ岳最高峰の中峰からも剱ばっちり。冷乗越には新しいケルンが。 pic.twitter.com/jVwuhoAxDG— Koheii (@koheii)
手前が爺ヶ岳中峰、奥が北峰。途中の分岐で巻き道と稜線上を通るルートが分かれます、この日は稜線上ルート、中峰のピークに向かって登っていきます。
ターッチ!と言う程じゃないですが、まあ一応。
今日の宿泊地、冷池山荘のテン場へ
爺ヶ岳中峰から鹿島槍方向を眺めると、冷池までは結構な起伏がありますが、実際に歩いてみるとそれ程大変な印象は受けなかったです。それよりも、起伏以上にテン場が離れてるのが気になります。どうみても標高差もあるし(笑)
冷乗越で赤岩尾根と分岐します。山と高原地図によると、
滑りやすいヤセ尾根 下降時注意 落石注意 急な登下降 ハシゴあり
ヤマレコなどの記録を探しても、大谷原から登るこの赤岩尾根を使う人はあまり多くないようです。鹿島槍までは最短のルートらしいんですが、距離の割にCT長いところ見ると結構大変なルートなのかも。
ここまで来ると冷池山荘はもうすぐ。途中、崖っぽいのが見えますが実際に歩くのは樹林帯の中なので、危険に感じる箇所は特にありませんでした。
冷池山荘に到着
冷乗越から樹林帯を歩いてきて、パッと開けると冷池山荘に到着。
この山荘のすぐ隣に名前の由来となったと思われる冷池があります。
一応看板立ってますが、言われないと判らないかも(笑)
テントの受付をするのに中に入りましたが、外観に比べて内装は新しい感じ。作りも広々してて快適そう。今回はテント泊でしたが、テン場が離れすぎてることもあって、飲み物買うにもトイレ行くにも水を調達するにも不便だったので、次ここ来たら恐らく山荘に泊まろうかなあと。
テン場到着から鹿島槍登頂、翌17日の下山に関しては次のページにて。
鹿島槍・爺ヶ岳歩いてきました 2016/9/16-7 冷池→鹿島槍ヶ岳→爺ヶ岳→種池→扇沢 | Head for the mountains
この日の行程 9/16:扇沢→種池山荘→爺ヶ岳→冷池山荘→テント場→鹿島槍ヶ岳→テント場 この日の行程 9/17:冷池山荘テント場→爺ヶ岳→種池山荘→扇沢 冷池山荘に到着した前回からの続きです。 小屋から8分ほど登っていくと開けた場所にでます。ここがテン場。ちょっと傾斜してるのとどけるには少々大きめの岩が多少ゴロゴロしてるので、広さに比べて実際に張れるのは少し少なめかも。 …
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