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北アルプスパノラマ銀座より 2016/7/23 大天荘テント場→常念小屋→常念岳→蝶ヶ岳ヒュッテテント場

2016/7/22〜24の北アルプスパノラマ銀座より。7/23のTweet Log。

この日の行程:大天荘テント場→東天井岳→常念小屋→常念岳→蝶槍→蝶ヶ岳→蝶ヶ岳ヒュッテテント場(テント泊)

※Tweet内では一部ルートが重なることから「表銀座」としていましたが、より適切な「北アルプスパノラマ銀座」に置き換えます。

※山行自体は2016/7/22〜24ですが、当サイト開設に伴い、記事は2016/10/12に執筆してます。

トイレと大天荘テント場

テン場の快適度合いを考える時に人それぞれ優先順位はあると思うんですが、おそらくトイレって結構上位に来ると思うんですよね。綺麗さとか快適性とかそれは当然チェックが入るんでしょうけど、ここでの話は、トイレまでの距離の話。トイレ離れちゃってると、ビール飲むのも当然抵抗出てくるんですよね。トイレに行く頻度を上げたくないから、飲む量はセーブするという流れになるのが普通な訳で。最近利用したテン場だと、鹿島槍のそばにある冷池山荘のテン場がまさにそんな感じでした。景色もいいし、比較的静かだけど、とにかく小屋&トイレが遠すぎる。片道8分、普通に勾配のある山道を歩く必要があるのはちょっと辛かった。。我慢してると余計に(笑)

そんなことを考えた時にこの大天荘のテン場は理想的。歩きにくい場所を通ること無く、ほんとすぐそば。で、ここのトイレ、どうやら小屋内のトイレと兼用してる感じでとっても綺麗。テン場トイレランキング的には間違いなくトップクラスかと思います。テン場の様子を思い出しながらこれ書いてるんですが、真っ先に思い出したのがこんな話。ビールも進みました(笑)

大天荘テント場の雰囲気

話がいきなりトイレの話に逸れてしまいましたが、このテン場、この日はそれ程混んでなかったということは当然あったんでしょうけど、雰囲気そのものが静かな感じで、そんな空気感が心地よかったです。ここは場所柄、どこから登ってきても辿り着くまでそこそこ遠いってのが大きな理由なんじゃないかと。

前日は青空が見えたかと思えばガスが広がったりで、いまいちパッとしない天気だったんですが、この朝は綺麗に晴れてくれました。

大天荘テント場より夜明け

大天荘テント場より

テン場の目の前に雲海が広がります。前穂高岳まで綺麗に見えてます。

大天荘テント場

前日に眺望が利かなかったせいもあるのかもしれませんが、ある程度はどんな景色が見えるのか見当が付くとは言え、実際これだけの景色が広がってるとは想像以上でした。当たり前ですが、槍ヶ岳が近い!(笑)槍ヶ岳の写真は後ほど。


大天荘とテント場

冒頭からトイレの話で引っ張ってしまいましたが、この写真はテン場エリアから撮ったものです。正面に大天荘、写真の左手、白い扉が男性用トイレの入口です。写ってる扉は一つですが、この左に女性用のドアがあります。この距離感、ついつい飲んじゃいました(笑)後方に見える山が大天井岳です。

日の出を迎えます

大天荘から槍ヶ岳

こういうのもドーンパープル(Dawn Purple)と言うのかな。そんな名前のアルバムありましたね(笑)

大天荘テント場より日の出

大天荘より槍穂の稜線

槍穂の稜線が鮮やか。こういう景色見たくて来てるんだろうなあ、としみじみ。

大天荘テント場

そろそろ我々も撤収を始めます。

まずは常念岳に向けて出発ー

今日の行程は結構長丁場。CTもさることながら、実際の距離も結構あります。蝶ヶ岳までは途中、常念岳登って下りて、それはまあいいとしても、その先幾つも大小アップダウンがあって結構ハードだった記憶が。

大天荘そばより槍穂の稜線

大天井からのこの景色を見納めつつ、まずは常念小屋まで出発!

大天荘付近の稜線

昨日も見えてたこの稜線を歩いて行きます。少し歩いて振り返ると、

大天井岳と大天荘

大天井岳と大天荘。こうやって見ると、山頂直下に小屋があるのがよく判ります。


大天井岳〜常念小屋までの稜線より

表銀座の稜線より鹿島槍ヶ岳

双耳峰の鹿島槍も見えてます。あれが鹿島槍ってことは、手前は爺ヶ岳なのかな。

東天井岳のあたりまでやって来ると結構近くに常念岳が見えてきます。

東天井岳付近より常念岳

右奥には常念岳が見えてきました。まず目指してる常念小屋はここからの写真では見えませんが、大きくくぼんでる辺りにあります。ここで左に曲がるようですが、んっ?

東天井岳付近より常念岳方向

んんっ、道標が指す先は切れ落ちてる?、というか何やら2本つき出してるのってハシゴ?

東天井岳付近より常念岳方向

⋯ただの杭でした(笑)遠目に見た時の切れ落ちてる感と、ハシゴの取っ手部にも見えなくない並行に並んだ2本の杭、歩きやすい稜線が一気に変貌したかのような錯覚を覚えました。拍子抜けしたので、この杭を下から撮ってくるのすっかり忘れちゃいました(笑)

東天井岳付近から穂高岳

奥穂高岳など、穂高連峰の山々が見えてきました。ということは、あのあたりは、

東天井岳付近より涸沢方向

涸沢ヒュッテ、それにテン場が見えてます。この先、常念岳、蝶ヶ岳の方へ行ってしまうと見えなくなってしまうので、見れるのはこの辺が最後かな。

常念岳と常念小屋

目の前にどーん!と常念岳が見えてきました。手前にあるのが常念小屋です。これ下りて、常念岳へまた登り返す、この常念岳を越えていくこのあたりが今日のルートで一番標高差がある部分です。とりあえず、小屋まで下りてみることにします。

常念小屋

天気の割に結構空いてそうな感じ。

常念小屋から常念岳へ

常念小屋より槍ヶ岳

予定してた時間よりは多少早く常念小屋に到着。小休止とります。5:34に大天井を出発して、7:38に常念小屋。山と高原地図のCTが3時間なので、まずまずそこそこ。小屋前のテーブル&ベンチで行動食など食べていると、今回の山行で合戦尾根から抜きつ抜かれつ一緒に歩いてた方と再会。「これからがいよいよ大変ですね、ここから確か数時間アップダウンが⋯」とそんな話をしながら結構まったり。この先、常念岳を山一つ登って下りて、その先にも小さなピークが幾つか続きます。ここまではいいペースで来たけど、大丈夫かなあ。小屋越しには槍ヶ岳が見えてました。

常念岳

少しガスが湧いてきましたが、まだまだ青空大丈夫でしょう。この時点で8:33。ちょっとゆっくりしすぎたかな。さて、常念岳登っていきます。この写真に写ってる山頂っぽいのは実はそうではなくて、これより奥に実際の山頂があります。しっかりダマされました(笑)

常念岳より常念小屋方向

中腹で小屋方向に振り返ってみましたが、あの奥から歩いてきたかと思うと、既に結構来たなあと。

常念岳山頂

常念岳山頂に到着!今回の表銀座・北アルプスパノラマ銀座縦走の第3座目(有名な山ベースで)。山頂混んでました。これと一緒に撮るには人が多すぎてとても。


いよいよ正念場!蝶ヶ岳まで

常念岳山頂

写真は山頂のほこら。混んでる山頂で行動食とか補給するのは諦めて、少し下りることにしました。

常念岳道標

この時点でちょっと不安要素が出てきました。一緒に歩いてた家族の調子がイマイチ出ない。体調が悪いと言うよりは、多少疲れてきてる模様。実際、予定してたタイムから若干おしてきてたんですよね。この山頂写真の時点で10:14。常念小屋からCT1時間のところを1時間40分もかかってます。普段から登りではそこそこタイムを稼ぐので、本来であれば山頂ではある程度予定より早く着いてておかしくないんですが。

不安要素というのは、この先蝶ヶ岳まで蝶槍を始め目立つものだけで3つほどピークがあるんです。アップダウンの繰り返しが続く訳です。はっきり言って常念岳から蝶ヶ岳にかけての区間、そういう意味で結構ハードです。大天井から蝶ヶ岳まで、山と高原地図のCTはとりあえず置いておいて、人によっては10時間コースと言う人もいるくらいでして。CT計算しても、普段の歩き具合からしても、そこまでかかることは考えにくいんですが、ヘタするとこりゃまずいなと。調子がいい時はCTよりかなり早く歩ける反面、悪くなるとどんどん遅くなり、それはイコール行動時間の増加を意味します。行動時間が増えればそれだけ負担は増える訳で、まさに悪循環の始まりです。

常念岳より蝶ヶ岳方向

写真は常念岳山頂直下から蝶ヶ岳方向への稜線。この写真撮った時は安曇野側からガスが出てきてあまり眺望が利いていませんが、見える時は大小のピークが連なり見てるだけ辛くなってきたりします(笑)というか、大天井岳から常念岳よりも、ここから蝶ヶ岳の方がCTベースで長いんですよね。考えようによってはまだ半分も来てないということでして。

まあ、様子を見た感じ聞いた感じ、幸いなことに体調不良とか病気の可能性は無さそうだったので、様子を見つつ歩いて行くことにしました。この先の区間は樹林帯に入る部分もあったりで写真の枚数が大幅に減ります。というか、内心ヒヤヒヤしてたので写真どころじゃないってのが実際のところでしたが。

蝶槍に到着!

一体あれからCTと比較してペースはどうなのか、この区間、判りやすい目印ポイントってあまりなくて、ポイント区間ごとにCTが記載されている山と高原地図と見比べても判りにくいんですよね。それでも紙の地形図に加えて、ガーミンGPS(地形図上に現在位置が表示されます)を持ってたので現在地の把握自体は問題無いのが救いでした。が、次ポイントや最終ポイント(この日の場合は蝶ヶ岳ヒュッテ)までの距離が判るんですが、その数値の減り方が遅すぎる。。

GPS機器は好きで幾つか専用機を使っていることもあり、時々聞かれる質問の一つに「距離表示というのは直線距離なのか、それとも地図上の実距離なのか?」これはGPSにもよるんですが、ガーミンのGPSに関しては、地形図ベースの地図を利用してる状態で、歩くルートを設定してナビを開始した場合の表示距離は実距離になります。多少の誤差はあるにしても実際の歩く距離に近いです。一方で、スントのトラバース、アンビットなどGPS機能付き時計は直線距離です。山道はクネクネしてる道が多いので、実距離と直線距離では大きな差が出てしまい、直線距離表示だとあまり使えないというのが正直な感想です。スマホに関しては機内モードでも使えるようなアプリもありますが、バッテリーが減ることには変わりがないのでほとんど使っていません。

登ったり下りたり、しかもスローペースなのでこれがまた延々感じられてテンション下がり気味の中、常念岳からどれくらい時間が経ったのか、結構しっかりした登りに変わりました。GPS見ると「蝶槍」の文字が。「なんとかここまで来れたー」

蝶槍

「ここまで来れば、もう登りはないから!」と励ましつつ(実際はこの先もちょこちょこ登りあります…笑)この時点で14:58。CT通りで歩けても蝶ヶ岳ヒュッテまで50分ほどかかるので、このペースだと最低1時間はかかるだろうなあ。まさかほんとに10時間コースどころかそれ以上になってしまいました。こうなってくると、体力的には限界に近い状態です。今日はテントはやめて小屋泊に切り替えようかなあ、とぼんやり考えてました。


横尾への分岐も過ぎて、蝶ヶ岳ヒュッテまではあともう少し。さすがに10時間以上も行動してると疲れを感じます。すると先ほど追い越していった方達が何やら立ち止まってます。ヒュッテまではもう距離がないので休憩するには変な場所なんですが、どうしたんだろ?

本日の雷鳥さん

蝶ヶ岳付近の雷鳥

あっ!雷鳥さんです。よくよく見ると、

蝶ヶ岳付近にて雷鳥の親子

あっ!!(笑)

蝶ヶ岳付近にて雷鳥の親子

あらあら(笑)



蝶ヶ岳付近にて雷鳥の親子

ひょこひょこ〜。写真写ってるのは一部で、もっといました。

そんな雷鳥さんの出迎えを受けて、蝶ヶ岳にはどうにか無事到着。着いたら着いたで意外と元気そうだったので予定通りテント泊にしました(笑)

合戦尾根から一緒になった方は大天荘も蝶ヶ岳ヒュッテも小屋泊の方なんですが、テントの申込でヒュッテに着いた時に心配して待っていてくれました。そのお気持ちに感謝!テン場へと向かうと大天荘テン場から一緒になった親子の方とも再会。途中抜きつ抜かれつ歩いてましたが、こちらの調子が落ちてからはずっと先を行かれてました。テン場に着くと見覚えのあるテントが既に設営されてました。

我々もテントを設営してようやくひと息ついてると、こちらの親子さんにも「いやあ、お疲れさまでした!我々も常念からはほんと大変でしたよ(笑)」と声をかけて頂き、嬉しい再会にまたまた感謝。聞くところによると、テントの外にいた息子さんが、テン場に遅く到着した我々を見つけてくれたそうです。

蝶ヶ岳の山頂はテン場のすぐ裏なので、それは明日にすることにしてがっつり夕食&ビアを楽しんで早めに休みました。

7/24に続きます⋯。

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