INTERVIEW
ヤマクラブインタビュー特集
Vol.2
Interviewee ヤマクラブプロジェクトメンバー HMS-Hiroさん / Interviewer ユキ (ヤマクラブ)
ブログというのはガイドブックになってはいけないと思っています。
自分なりのスタイルをポリシーをもってプロデュース
「あくくり Active & Creative」サイト主宰
ヤマクラブプロジェクトメンバー
HMS-Hiroさん

平日はとあるメーカーの設計者、休日はカメラ片手に日本全国まだ見ぬ風景を求めてフラフラ一人旅。今は登山と温泉が生きがい。
お忙しい日々をおくりつつ、楽しみをみつけ、それを楽しみつくしている、そんなHMS-Hiroさんに時間の使い方、山と温泉のお話などお聞かせいただきました。
ブログについて
いつもヤマクラブにたくさんの山行記事を投稿くださり、ありがとうございます。
いつも、感心していまうのですが、本当にマメに山行記録をのこしていらっしゃいますよね~。お忙しい毎日を送られていらっしゃるなかで、どのようなタイミングでブログを書くようにされているんでしょうか?


ブログを書くのは、お山に行かない日の週末に写真の整理をしながら書く場合が多いです。
あとは、アクセス数が増えそうなタイミングを狙って公開するような。(笑)
さすがですね!やはり、タイミングをみて投稿されているんですね。
アクセス数増えそうなタイミングって、HMS-Hiroさん(以下、ヒロさん)の分析ではどんな時ですか?



いえ、そんな分析って程ではないですが、読んで頂けている人たちは山ヤを始めアクティブな人が多いと思うので土日はNG。そして、金曜も早めに寝る人が多そうなので、金曜もNG。そうなると、おのずと平日の月~木曜日が一番良いかな~って考えているくらいです。
あ!あと忘れちゃいけないのが天気悪い土日!ここはみなさん暇を持て余しているので稼ぎ時です。(笑)
天気の悪い土日!!それ、わかります。山好きの人たちのツイッターなど見ていてると、それがよくわかりますよね。「山屋相手に発信するなら、山屋の生活を考えよ。」というところでしょうか?参考にさせていただきます(笑)
ところで、私も自分の山ブログを運営しているのですが、随分滞ってしまってます。思い出深い山行になればなるほど、気合をいれて準備しているうちに、次のお山にいってしまったりして、どこから手を付けていいかわからなくなってしまうんですよ。


全ての山行を書こうと思うと、ついついそうなってしまいますよね。でも、自分はすべての山行をブログに書いてはいませんよ。
なるほど。全部書こうとおもうと、身動きとれなくなってしまいますものね。納得です。
ヒロさんは、どこでそれを線引きされているのですか?


そうですね~。簡単に言ってしまえば、心に残った山行は書くようにしています。
だから、初めて行った山は必ず新しい体験をさせてくれるのでほぼほぼ書いてますし、あと、リピートの山でも季節が変われば新しい感動が得られるので書く事が多いです。
でも、やっぱりお天気が悪かったりで写真などもいまいちな山行は優先度が下がってしますのでスルーする時もありますね。
まっちろけな山行記録もあとで読むとおもしろかったりしますけどね(笑)


たしかに。(笑)
以前の甲斐駒の黒戸尾根テント泊山行のブログは極端に苦行だったので、逆に楽しんで書きました。
お天気に恵まれず、苦行でしかなかった山行って、なぜか、あとになって妙に思い出に残ってたりしますよね。もちろん、無事にかえってこれたからこそ、言えることですけれど。
ヒロさんは、ブログを書く際にどのようなことを意識して書いていますか?



所詮は弱小ブログなので、周りに見てもらうと言うよりは自分の思い出日記になればと思ってます。でも、やっぱり読んでくれる人に「山にはこんな素晴らしい景色が広がっているんだよ」「山にはこんな感動が待っているんだよ」っていうのを伝えたいですね。
でも、それを伝えるブログっていうのはガイドブックになってはいけないと思っています。
ここから見える景色はコレだよ。とか、ここの道は急登で大変だよ。とか、事細かに書いてあげれば親切なのは間違いないですが、あらかじめ知っているのと、知らないとでは得られる感動は全然違うと思うんですよ。だから、記録としてはそれほど詳細に書いていませんし、ぼかしている点も多々あります。
読んでくれる人には、その山に興味を持ってもらう切っ掛けになってくれればいいな、くらいで考えています。そして、実際足を運んでもらって自分のブログには書いてない新しい感動を体験してくれれば凄い嬉しいですね。
いやあ、さすが。共感するお話ばかり。これ、すなわち、ヒロさんの山哲学ともいえますね。
一方でそのブログを読めば、下調べいらず!くらいのブログも読む側としては重宝しますしね。このあたりが、書く側、読む側が選ぶ、そのブログの個性になってくるのかもしれませんね。


そうですね。
最初から記録の付け方のテンプレートがあるサービスでは、そいった個性が出し難いですからね。その点の自由が利くのがブログの利点だとおもいますよ。
あくくり Active & Creative
HMS-Hiroのブログです。 行動的に創造しよう!をモットーに活動中。 写真を主とした日記や旅行記。 作成したCGや映像の披露を目的としてブログを展開していきますのでよろしくお願いします!
山と温泉
そうそう。私、ヒロさんといえば、これがとっても印象に残っているんです。
ヒロさんがヤマクラブに作ってくださったグループ「山と温泉」のロゴ。このセンス、ただただ脱帽です。ヒロさんは、デザインを関係のお仕事をなさっているんですか?



いえいえ、仕事は全く別のジャンルです。
でも、実は山にハマる前は、かなりインドア趣味に偏っていて、知り合いのDJのお手伝いでイベントホールで流すCGムービーを作っていた時期がありました。なので、PhotoshopやAfterEffect等のアドビのCG関係のソフトは一通り扱えます。
でも、最近PCが壊れた後は再インストールさえして無いですけどね!(爆笑)
そんなご趣味があったとは!ヒロさんの新たな一面を拝見しました。
このロゴマークにもなっている「山と温泉」について、詳しいお話を聞かせてください。
ヒロさんがお書きになっているブログ「あくくり Active & Creative」では「日本温泉めぐり」シリーズでは現在46とブログも山行記録と同じくらい温泉記録も多いですよね。「山と温泉」がヒロさんの山行スタイルのひとつになったのはいつ頃からですか?


山を始めた時期とほとんど一緒です。自分ももちろん最初から温泉マニアでは無かったので、登山後に汗を流し行くだけって感覚でした。でも、登山後の疲弊した身体に沁みる温泉は今まで感じた事の無い気持ち良さがあり、もう、温泉マニア一直線です。
お恥ずかしい話ですが、私、実は、「お湯の違い」ってあまりわからないんです。ヒロさんの温泉の記事を拝見していると、その表現力に驚かされますが、そういった感覚って徐々に身につくものですか?



やっぱり、色々な山に登っていると色々な温泉に入る機会があり、その中で自分好みの温泉って分かってくるんですよ。
そうなると「自分の好きな温泉はこんな泉質なんだな~」とか「ここは今まで違う泉質だな、なんだろう?」とか、調べ始めると自然と詳しくなっていましたね。
まあ、興味があるものにはとことんハマる性格もあっての事だと思います。
山をやる人って、ハマり症のひとが多い気がします(笑)
どのようなお湯質がお好きですか?


硫黄泉!贅沢言えば源泉温度が適温で加温、加水無しで自噴したての鮮度抜群ならパーフェクト!(興奮)
あと、泉質と同じくらい重要なのが湯船のロケーションで、開放感がありつつも、静寂に包まれた露天ならもう言う事無いですね。
即答いただきました!!語りが熱いです(笑)
自分の好きなことを話す時、人が熱くなって楽しそうにお話されている姿って素敵だなと思います。
「ここが一番だった!」という温泉を教えてください。


あまり言いたくないですが(笑)、岩手県の八幡平山麓にある籐七温泉「彩雲荘」さんですね。
もう、この世のヘブン!最期の一湯はここだと決めています。
日本温泉巡り その13 【岩手県 八幡平 籐七温泉「彩雲荘」】
久々の日本温泉巡り!その13です。 そろそろ温泉のベストシーズンに突入しますね。今シーズンも懲りずに温泉巡り続けて行きます! さて、今回紹介するのは八幡平山麓にある 籐七温泉「彩雲荘」さんです。 前のブログで綴っていたSW東北紅葉巡りの 岩手山登山 の帰りにお邪魔しました。 先に書いてしまいますが、この籐七温泉は個人的温泉ランキングの1位にすることにしました! では、その極上温泉紹介します!
登山との出会い
ところで、ヒロさんは山に登り始めてどれくらいになるんですか?


初めて登山として登ったのは2012年5月なのでまだ6年になってないですね。よく、もっと長いかと思った!と言われるんですが。
そうでしたか!とても色々なところを歩かれているので、登山歴何十年!といったイメージがありましたよ。


初めて会うと、だいたいそう言われます。
ホント、自分のどこをどう見てそう感じるのか、今度じっくり伺いたいところですね。(笑)
まあ、それは、今度、プロジェクトのミーティング(兼飲み会)の席でじっくりと(笑)
ところで、ヒロさんはどんなきっかけで登山を始められたのですか?


以前はカメラ小僧で綺麗な景色を求めてフラフラ旅をするのが好きで、ある時、登山というよりは世界遺産だからっていう理由で屋久島に行く事になったんです。最初は定番の縄文杉を見る計画でしたが、調べる内に宮之浦岳の、あの草原に大きな岩が点在する写真に興味を持ち、じゃあ登ってみようとなりました。そして、その練習で「筑波山」「磐梯山」に登ったのが登山としては初めてでした。
もともとマラソンをやっていたので体力は問題なかったのが良かったです。で、本番の屋久島では最高の天気に巡りあったおかげもあり、「こんな世界があったんだ…」って凄い感動して山にハマったのが始まりでしたね。
お山でデビューが実質、屋久島とは!!!贅沢というか、珍しいというか、うらやましいというか(笑)
私も屋久島は是非、行ってみたい場所のひとつです。


最後にヒロさんのブログ「あくくり Active & Creative」から、とっておきのおすすめ記事があったらご紹介ください。


やっぱり、先ほど話したように自分の登山の原点でもある2012年の屋久島のブログを紹介したいですね。文章の完成度はアレですが…。
【スタート!】いざ宮之浦岳へ!【屋久島冒険記 その4】
グッドモーニン!! おはようございます。2日目が始まりました。 4時には旅館を出発を出発するので起床は3時です!! 早い!とお思いでしょうが屋久島ではこれが普通。登山チーム、縄文杉トレッキングチームはほとんどこの時間に活動し始めます。 案の定、他のお客さんの半分以上は起き始めています。 「おはようございまーす。今日はどこ行くんですか?」なんて挨拶をしながら車に乗り込みます。 …

で、その後に2016年の屋久島のブログを読んでくれると、山ヤとしての自分の成長っぷりが分かって面白いと思います。(笑)
屋久島大縦走! その1 【縄文杉 白谷雲水峡 鹿児島県屋久島町】
さて、すっかり遅くなってしまいましたが去年の11月末の屋久島南北縦走を紹介します! 自分の中で屋久島は日本に数在る山の中でも思い入れが強い山です。 初めて登ったのが4年前の2012年、当時は百名山って言葉も知らないくらい登山に関しては無知で、屋久島も世界遺産って理由で訪れました。 …
山ヤとしての成長っぷり、これは必読ですね。
本日はヤマクラブインタビューありがとうございました!


ありがとうございました。

Profile
プロフィール
ヤマクラブの創設メンバーの一人かつ、ヤマクラブのプロジェクトメンバー。
平日はとあるメーカーの設計者、休日はカメラ片手に日本全国まだ見ぬ風景を求めてフラフラ一人旅。今は登山と温泉が生きがい。時々マラソンもやってます。
「あくくり Active & Creative」サイト主宰。
ヤマクラブについて
今回はHMS-Hiroさんのインタビューをお伝えしました。ヤマクラブについては「ヤマクラブとは」というページがあります。そちらではヤマクラブを運営しているヤマクラブプロジェクトやプロジェクトメンバー、また、ヤマクラブで中心的に活動して頂いてる「メインコントリビューター」の皆さんもご紹介しています。そちらのページも併せてご覧ください。
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